キンチョウシー㊚しかくん‼【物の気持ちシリーズ 四角の気持ち】

俺は最初の出だしでいつも間違える
がちがちの四角だから何でも固く考えてしまう
「もっと柔らかくなれよ」と そう言われる事は少なくない
だけど出来るやつらにはわからないんだ
俺の気持ちなんかわからないんだ
最初に俺はしくじった 周りの声を調子に乗って聴いたのがそもそもの間違えの始まりだ
だから俺は変に警戒心が強くなった 注意深くなった 慎重になった
そしてチャンスをみすみす逃しちまったり
大事な場面で「失敗したら行けねぇ」って緊張に震えるようになっちまった
面倒臭ぇな 人生ってやつは…

俺は四角…
四角だけに俺は他人より視覚が優れているのかねぇ?
だから余計に緊張してしまうのかもしれねぇな
「もっと気楽に考えろよ」と言われる事も少なくない
だがな 俺は死角だらけだ こんな情けない俺が俺は嫌いだ

俺に何が足りない?資格か?資格があればいいのか?
だけど何の資格だ?何の資格が必要なんだ?
こうしているうちに刺客が攻めて来る…
四角に生まれた宿命なのか?どうしても固く考えちまう
丸のように丸くなれねぇな俺にゃあ、丸のように転がり落ちれない…
転がり落ちないかわりに進めもしねぇよ
良いのか悪いのか もはや正解すら導き出せねぇんだ

たぶん客観的に見れば俺は間違いなく混乱してる
がちがちの四角に成り過ぎて視角を正しく見られない
「しゃーねぇ、、」俺は溜息を深く吐いて呟いて立ち上がった
たまにゃあ昔馴染みの屋台の親父にでも会いに行ってみるか
「元気かい?俺かい?俺はな…」そこまで言って言葉に詰まった
俺は何かとキンチョウシーの四角だ

人生の最初をしくじるとトラウマになって歩くに歩けねぇ
周りのやつらにゃわからねぇさ
四角に生まれた四角の疲れた吐息
今夜くらい酒でも飲んで日頃の苛立ちを忘れようか
そうすればまた明日から四角の道を地道に生きて見せるさ
心配かけたね すまねぇな 俺は肝の小せぇがちがちの四角だけど いつか固い意志を見せてやるさ

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