三角の性【物の気持ちシリーズ 三角の気持ち】

私には3つの角がある だから私は私がわからない
そう 他のみんなは性が一致してる
丸は丸だし四角は四角 だけど私だけが三角
つまり私は中途半端なんだ
だから男女の性が私にはない
「どちらにもなれるからいいじゃないか」って?
まさか…そんなのキレイゴトだね
私はどちらにもなれない どちらにも入れないのさ
だから私はいつも一人 それがどんなに辛い事か お前さんにはわからないだろうね
でもまぁわからなきゃわからないでいいさ「私は私を生きるだけ…」そう思っていたんだけどね
そう甘くもなかったのが現実さ
とはいえ ちょいと活躍してみようじゃないか
丁度いいところに馬鹿な男どもがか弱い女に手を上げてると来たもんだ
最初は そう 私もしおらしく可愛い女を演じて近付いて
いざとなったら男を見せる
馬鹿な男どもだ 私がちょいと本気を見せればイチコロさ
「お嬢さん 大丈夫だったかい?そうかい…はやく逃げな…」
まぁこんなもんさ にしても最近の連中はヤワなやつばかりだねぇ
一体世の中どうなってんだい?腐ってるね
「どうも有難うございました あの人達凄くしつこくて困ってたんです」
「あぁいいよ ただの気まぐれさ 今度からもっと気を付けるんだよ」
「はい」
三角は男でも女でもない性に悩んでいる中間の地位でいつも常に一人の世界にいた
その世界は闇に似ている光をまとっていて何処か神々しさが漂っている
そして三角はさっきのような情けない男どもと頼れる女たちの中に育ち
気が付けば物事の善悪が「男=悪、女=善」になっていた
三角は女の感情と男の感情を持って役人か侍になろうと夢を抱いていた
「ん?そこのお前、何見てるんだい?え?見てるんじゃない?読んでるんだって?」
「ふんっ、屁理屈はおよしよ」
「私かい?私の性が男か女かどっちかって う~ん そうだね まぁ想像に任せておくよ」
「私は私、それだけさ…それで良いじゃないのさ」
「しかし あれだね そうやって他人を傷付けてるとしたら良くないから覚えときな!」
例えば男として生まれて来て女にモテないからとか女なら恥も泣いて許してくれるからとか
そのために女装して「私、女です」なんてやつなんざ言っとくけど全っ然女じゃないからね!
世の中の連中はどんだけ馬鹿なんだよ全く そんな連中を女扱いするから世の中乱れるのさ
本物と偽物をちゃんと見分けて欲しいね
中間の三角は三角 それがしっかりまとまってれば三角も立派な性なのさ
最初に言っただろ?丸は丸で四角は四角、そして私三角も三角だけど
自分の甘さを理由に女を語る性は そいつは女でも三角でもない 三角と一緒にすんじゃないよ!
私は中間だけど それでも一応三角って言う性の筋を通してるんだ
それを性を利用して楽に生きようと企むクズ以下の男に騙されないで欲しいね、いい加減にしなっ!

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